Quest for the coffee no.2
- 5 日前
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更新日:2 日前
◻︎コーヒー探索… コーヒーについての店主の主観的知見を綴ります。
《 抽出のベストポイントを探す》
自分で豆から挽いてコーヒーを淹れるとき、挽き目ってどのくらいがちょうどいいのか、お湯の温度はどのくらいにすればいいのか。
テレビの音量調整や香水の量はどのくらいがいいのかなどとなかなか思わないのになぜコーヒー豆については戸惑ってしまうのでしょうか。
おそらく関連要因が多いので掴みどころがわかりづらいのだと思います。
テレビの音量は聴覚とリモコンの大小ボタンの操作でこと足りるし、香水は嗅覚と量の調整でこと足ります。
コーヒーの場合は、味覚、嗅覚、焙煎豆、湯の温度、挽き目、抽出時間、など多くの要素が関連しあっているので、確かに考えてみればすこし複雑ですね。
でも、シンプルに捉えると特別に難しいことはなく、要素が多いということはそれだけ楽しみ方のバリエーションも多いということです。
この間、香りが少し強めの、"ドミニカバラホナティピカワイニーナチュラル"が飲みたくなって黄昏roastに焙煎していました。
焙煎の手応えを感じたのですが、同じくらいの焙煎度合の他の銘柄と同じ挽き目で挽いてみて普段通りに抽出したら、乳酸飲料の原液みたいに濃すぎておいしくなかった。香りも、良い香りを飛び越えてくどくなりました。
でも、確かに手応えがあったので、たぶん原因は焙煎じゃないと思い、粒度をすこし粗くして、時間をかけずにささっと抽出したら、すっきりしていてドライフルーツを思わせる風味とコク、華やかで心地よいアロマに変化しました。
粗くしたのも抽出時間を短くしたのも成分が出過ぎないようにするためです。
砂糖水で考えるとすこしわかりやすいのですが、
粉砂糖のような細かい砂糖に熱湯を入れたらさっとすぐ溶けますよね。そして、手作り梅酒なんかに使う氷砂糖を常温の水で溶かすとするとかなり溶けにくいです。
コーヒーも同じように細かくして熱湯で抽出すると濃くなり、粗くしてぬるいお湯で抽出すると薄くなります。
※さらにいうと、薄く抽出したコーヒーと、濃く抽出したコーヒーを薄めたものはまた違います。
手元にある豆のどの個性(味の傾向)を強く求めるのか、一度抽出して飲んでみて、想像してから、お湯の温度を変えたり、粒度や浸出時間を変えたりして、自分のおいしさの理想に近いポイントを探してみてください。
もっとこだわりたくなったら、陶器のドリッパーにしてみたり、銅製のコーヒーポットで淹れてみたり、フィルターを布製にしてみたり…おわりのない探求の楽しみもコーヒーの醍醐味のひとつですよね。

