眺望 The hoped scenery20 時間前読了時間: 1分ツバメの墓碑の真上にかつてありしは金々宝飾の像誰よりも高く愛を見据えて何もできずに立ち尽くした日々の形跡は今朝も雨に変わり冬の霜のように土を覆うこの青空の下白い鳥が群れをなし鐘の横をすり抜けてあなたが机に向かいひいた椅子の音鼻をすすって纏う外套のナイロンが擦れてはすこしして温かい今日の珈琲は時計塔の香りがした
ダリアの装い Dahlia's attire朝のコーヒーの香りは 気球のように 時の感覚を運ぶ船 そっと蓋を開いて 遥かなるベストファーストが甦るように 今日 君は ダリアの装い この 天気 この 明るさ この 寒さ どんな一日にしようか
透明な問題集 Transparent workbook「道半ばの問題なんて問題ではないよ。」 一旦ペンを置いて彼は答えた。 コーラの入った紙コップはたっぷりと水滴を纏って、白いペーパーナプキンに円を描き出していた。 「ひとつの問題を解き終わって、はじめてその問いは全貌を現す。」 「そ、じゃあ僕の前には何の問題もないってわけ。」 「どんなに分厚かろうが、開かなければそれは透明な問題集にすぎない。」 「確かに、まあ、そうだとも。」 よれた紺色の鞄を持ち、