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迷い家 Mayoiga

20 時間前
読了時間: 1分

あなたのおかげで

いやいや、それはあなたの力よ

そんなそんな

いやいや‥



押し合いへし合いにつかれて


ため息も溢さずに

細ばむ目の跡


頭に残るから

やめてくれ。


この世でわたしのことを解っているのは

たったの私、ひとりだけ。


そう決めつけてしまいそうなほどに

塞ぎ込んでいるときに


手招きをする

狭き通路はあって、


朝でも夜でも変わりばえのない薄暗さで


粉々になったガラス片に生息する苔と湿ったコンクリートの道が続いていて


息を吸うとつめたくて

古い木の香りがする。


それがいまはどうしようもなく心地よく


買ったばかりの靴の白さも気にかけず

一歩、一歩と足早になって進んだその奥に

異様な青草の香り。


しゃがみ込み

ハコべを乱雑にむしるのは見知らぬ少女


"なにがほしい?"


いずれは帰らないといけないのは

どうやってもわかるから


"いまはここにいてもいい、という言葉だけ。"


少女はまたしゃがみ込み


"はい、どうぞお一人で。"


青に散乱する青はどこまでも青し。





















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