top of page
  • Instagram

ほろ苦週間 a bittersweet week

5月4日
読了時間: 1分

月曜日は月の下でコーヒーをのむ


火曜日は砂漠でコーヒーをのむ


水曜日は空を眺めながらコーヒーをのむ


木曜日は木陰でコーヒーをのむ


金曜日は花のたくさん咲く場所でコーヒーをのむ


土曜日は街のどこかでコーヒーをのむ


日曜日は眠る



こんな甘美な一週間を夢見て


狭い箱の中で忙しなく日々は過ぎてゆく


淹れたてのコーヒーが冷め切ってから


一息つくような時もある



must と have toに挟まれて


いつのまにか身動きがとれなくなって


そんなとき


"且座喫茶" Let's take a little rest.


と、にっこり誘う珈琲の香りには


不思議なものを感じる


そうやって


駅の一角のパン屋さんとかに


吸い込まれるように入っていって


熱々のブラックコーヒーを啜りながら


置いてある新聞を適当に読む


しばらく経ってから店を出て


そのあとは


浦島太郎になったみたいに


あっという間に


一週間終わってしまう












最新記事

すべて表示
透明な問題集 Transparent workbook

「道半ばの問題なんて問題ではないよ。」 一旦ペンを置いて彼は答えた。 コーラの入った紙コップはたっぷりと水滴を纏って、白いペーパーナプキンに円を描き出していた。 「ひとつの問題を解き終わって、はじめてその問いは全貌を現す。」 「そ、じゃあ僕の前には何の問題もないってわけ。」 「どんなに分厚かろうが、開かなければそれは透明な問題集にすぎない。」 「確かに、まあ、そうだとも。」 よれた紺色の鞄を持ち、

 
 
未来へ to the future

"よかったらこちらを飲んでみてください。" "なんですかこれは。" 唐突に、ショットグラスのような小さな黒い器に入った液体を手渡されて 揺らしながら匂いを嗅いでみる。 コーヒー、ではない。 お酒、でもない。 そこまで目立った香りという香りもなく "なんですかこれは。" おそるおそる口にしてみると うっすら鉄のような風味に 少しだけ まろやかな甘さも感じた気がする "これは一体なんなのですか。" "

 
 
迷い家 Mayoiga

あなたのおかげで いやいや、それはあなたの力よ そんなそんな いやいや‥ と 押し合いへし合いにつかれて ため息も溢さずに 細ばむ目の跡 頭に残るから やめてくれ。 この世でわたしのことを解っているのは たったの私、ひとりだけ。 そう決めつけてしまいそうなほど 塞ぎ込んでいるときに 手招きをする 狭き通路はあって、 朝でも夜でも変わりばえのない薄暗さで 粉々になったガラス片に生息する苔と 湿ったコ

 
 
bottom of page